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セミナー構成を考えた資料づくりの失敗経験(体験記その2)

セミナー講師体験記

前回のセミナー講師体験記その1はこちらから。

今回の体験記その2では、セミナー構成を考えた資料作りのポイントを綴っていきたいと思います。はじめての受講生の時です。35名入るセミナー会場を借りたのですが、受講生は1名の40代の女性でした。それでも、初めての受講生でしたのでとても嬉しかったことを記憶しています。

最初なので緊張もしていました。パワーポイントでつくったセミナー構成のプレゼンテーション資料をスライドで送りながら順番にセミナーを進行しました。セミナー終了後、受講生はいまいちといった表情でした。「何がいけなかったのだろう」最後に書いてもらったアンケートを見て気づきました。「わかりずらかった」と。その失敗ポイントは、情報が多すぎたことと、一方的に話を進めていたのです。

セミナーはストーリー性をもって進行する必要性

確かに、テーマに対して情報量が多かったことを反省しました。しかし、その失敗がより良いセミナー構成のための資料に活用できました。ストーリー性をもって、よりシンプルで、わかりやすく、セミナー資料を構成した資料をつくり、次のセミナーから一方的に話さず、要点のところで受講生に質問・発問するように心がけました。

すると、受講生の考えていること、思っていることに気づき、その言葉に合わせたプレゼンができるようになりました。そのため、セミナーも10名以下に限定して、受講生と会話のキャッチボールしながらのセミナースタイルに進化していきました。全員参加型です。セミナー会場の場に連帯感がうまれていきました。そして思ったのです。

セミナーは受講生も講師も学びの場

セミナーは受講生が学びに来ているのですが、セミナー講師も学ぶ場なのだと実感しました。自分よがりのセミナーだったことに気づき、受講生の立場に立ってセミナー構成と資料づくりを心掛け、毎回見直ししました。

最初のセミナーでは、参加者の生の声を聴けなかったので失敗しました。ですが、その失敗の繰り返しによって、改善する機会となり、セミナー構成が「伝える」から「伝わる」に変わっていき、セミナー参加者から「先生」と自然に言って頂けるようになっていきました。

その時は、本当にうれしくて、セミナー講師を続けていてよかった、これからも続けて同じ喜びを得てもらえるようなセミナー講師の育成をしていきたいと決めた瞬間でした。

アンケートはセミナーをより良くするフィードバック材料

セミナー構成が良くなっていった受講生の声ともう1つの情報源があります。それはセミナー参加者に最後に書いてもらうアンケート用紙です。感想やセミナーを受けた後の気づきなどの情報が、さらにセミナー構成をより良くできた材料です。

アンケート用紙の生の声が、私のセミナー構成をより良くしてもらっている、といっても過言ではありません。その都度プレゼンテーション資料も見直して、話す順番を変えたり、ページを差し替えたりと改善していきました。「セミナーは講師と生徒で育てていくものなんだ」と改めて思いました。

セミナー開始前は、初対面だし、悩みをもって参加しているので不安を感じて来ます。同じ目線に立ち、受講生の悩みを聴きとり、その悩みに答えられるセミナーを心がけるために、毎回セミナーのゴールを決めています。「セミナー終了時は、最高の笑顔になっていること」を。

まとめ:セミナーは受講生と講師で育てていく

「伝えるセミナー」から「伝わるセミナー」にするための構成と資料づくりに必要なことは、参加者の生の声を材料にストーリー性のある構成にしていくことがとても大切なことと知りました。最初は失敗して当然だと思います。情報量が少ないのですから。

受講生の声は本当にセミナーをより良くする貴重な情報源です。これからも受講生の声に耳を傾けて最善をつくしたセミナーづくりをしていきたいと思います。

次回の体験記その3では、セミナー話し方体験について綴りたいと思います。

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